【完】金魚色の恋







「これねーあたし、ピンク持ってる!」

「青は?」

「……初恋の人に、あげたの」


少し恥ずかしそうに、頬をピンク色に染めている浅野。

その表情は、どこか……嬉しそうだった。


「初恋、ねぇー……」

「三橋は、初恋っていつ?」

「さぁ?」

「……そっかぁ。
案外さ、初恋なんていつのまにかしてるもんなんだよ。
あたしもね、今思えば、あれが初恋だったんだなーって」

「ふぅん……」

「これもさ、あたしが引っ越す前にあげたんだっ!」

浅野の言葉に、


小さな記憶が蘇った。




『またね! 大好きだよ!』