「浅野さんも、三橋くんと帰りたそうだったし……」 「別に……一緒に帰れば良いだろ? 三人で」 「でも……」 高野は「それだと邪魔しちゃう……」なんて小さな声で呟いている。 俺は、深くため息をつき、下を向いている高野にそっと近づいた。 「顔、あげろよ」 「……ごめんなさい」 「もう、怒ってないって」 「……ごめっ」 高野は静かに涙を流している。 「泣き虫っ」 そんな高野の頭を優しく撫でれば、高野は目を丸くして、顔を上げる。 さらに涙を流す高野に俺は、優しく微笑んだ。