【完】金魚色の恋






「てんめ……」

「ばぁか、誰が譲るかよ」

ベーッと下を出して、席を立つ圭を思いっきり睨む。

圭とすれ違い、俺の前の席に座る浅野さん。


「ぁ……」

浅野さんは、俺の存在に気づいて、顔を少し赤くする。

俺はペコッと軽く頭を下げた。


HRが終われば、浅野さんは俺の方を向く。


「同じ学校だったんだねっ!」

「あぁ。ってか、浅野さんが同い年だと思わなかったし……」

制服じゃなくて、私服を着てたら誰もが大学生ぐらいだと思うだろう。


「ぁー大人っぽくみられちゃうんだよねーっ! ぁ、浅野さんなんて堅苦しいし、浅野でいいよ! クラスのみんなは、三橋君のこと、なんて呼んでるの?」

「ぁー三橋でいいよ」

「そう? じゃあ、三橋ねっ!」


見た目とは違い、ハイテンションで話す浅野、

もっと、大人しい感じだと思ってたのに。