【完】金魚色の恋






教室に入ると、いつもより騒がしいクラスメート。

なんだ……?

俺は自分の席に鞄を置き、圭に話しかける。

「なぁ、なんかあったの?」

「おー京哉! 実はさ、超絶美人の転入生がうちのクラスにくるんだよ!!」

「へー」

なんだ、転入生か。

まぁ、圭が”超絶美人”なんて言うことは、それぐらい美人なんだろう。

席に座り、担任がくるのを待つ。

すると、圭が俺の前の席に座った。

「なぁ、あの後どうだった?」

「あぁ、大丈夫だった」

「そっか」

圭とそんな会話をしていると、担任が一人の女の子と一緒に教室に入る。

「お、あの子じゃん?」

おい……嘘、だろ?

「? 京哉?」


圭の声なんて耳に届かないほど、俺は自分の目に映る人物に驚きを隠せなかった。




「今日からこの学校に転校してきた、







浅野麗華です」