その日から…高野は、昼飯を作りにこなくなった。

まぁ、当たり前のように来られたら、それはそれで嫌だけど。



俺は…自分が悪いことをしたと思ってない。

今回ばかりは、あいつが、悪いと思う。


「京哉ぁ、実來ちゃんはー?」

「ぁーしばらく来ない」


”しばらく”

それが…いつまでなのか、わからないけど。


「そうなの? あんた昼どうするの?」

「飯ぐらい作っといてくんね? レンジ使うから」

「えー。しょうがないわねぇ」


おふくろは、渋々俺の昼飯を作る。

正直、

高野の方が上手い…自然と、そう思った。