浅野さんと別れ、ドアを閉める。

リビングに入り、俺はソファに座った。


「み、三橋くん…言って、よかったの…?」



不安そうに聞いてくる高野。

「…つき合ってないって言って欲しかった?」

「…っ」


カァァッと顔を真っ赤にしていく高野。

俺は、フッと笑った。


「あの人大学生っぽかったし。隠す必要ないだろ?」

「ぇ…?」


頭の上にハテナマークを出している。


なに…これ、言わなきゃわかんねぇの?

言わせんの?


だけど、高野は本当に意味がわからないと言った顔をしている。