【完】金魚色の恋






その後、窓側の一番後ろの席で、二人で並んで名簿を手書きで作り始める。


「ぁ、ぁの…」

「? なに」

「け、圭くんさ…」

「圭くん?? まさか…山崎のこと?」

山崎圭。

俺の一番のダチだ。

圭くんって…どんな仲だよ。


「うん」

「なに、つき合ってんの?」

「ち、ちがっ。ぁ、ぇっと…幼なじみ…」

「へー…」


初耳だな。

圭に幼なじみがいるなんて。


しかも…高野。