あれから、しばらくたち、学校は夏休みになった。
だけど、高野と関わりがなくなったわけではない。
──ピンポーン
インターホンが鳴る。
俺は、玄関のドアを開けた。
「いつもサンキュ」
「ううん! え、えっと…はい、これ。今日のお昼…」
「ん」
夏休み、親父は仕事で夜遅くに帰ってくる。
母親は、アルバイトを始めて…母親まで夕方に帰ってくことに。
そうなると、俺は料理なんてできないし、昼飯を毎日買う金もない。
それを高野に話したら…
俺の分まで作ってくれる、と言ってくれた。
正直助かるし…俺は、高野の言葉に甘える事にした。
食料とかは俺の家のものを使って、毎回何かを作ってくれる。