【完】金魚色の恋






「放課後、一緒に作れば楽でしょーが。
んじゃ、三橋、よろしくねー」


そう言って、花澤は帰っていった。

花澤は…正直言って、

高野とは正反対の正確だ。

サッパリしていて、男子にとっては話しかけやすい。



「ぁ…ぅ…」

「…どうする? 俺は別にいいけど」

「ぇ、ほんと…?」

「あぁ…」


いや、同じ保健委員だし。

すると、

高野は嬉しそうにふわっと、笑った。


その笑顔は、素直に、『可愛い』って思った。