「稀已、待っ─…」 待ったぁ?って聞こうとしたけれど、 隣にいた男と喋ってる稀已を見た。 自分でも分かるくらい多分、顔険しくなっているだろうなって思った。 私がいない間に他の男と話していて… 稀已の笑顔に、私はただ何も言えずにいた。