待ち合わせ場所は私と稀已のお気に入りのカフェ。 裏道の小さなカフェ。 朝は混むけど、昼は静かで夕方になるとまだ賑やかになる。 評判がいいのは、店の雰囲気とマスターの笑顔だろう。 そんなカフェの昼の落ち着く雰囲気とマスターの人懐っこ笑顔に私と稀已は惚れていた。 そんなことを思い出しながら、周りをみる。 カフェの近くに稀已と男がいた。 あの人が… そう思うだけで自分の稀已が取られたと思うと腹立たしかった。