おいおい、それはずいぶんな評価だな。「他には? 付き合ってたんだから何か知ってるだろ? ほら、何かこう… セールスポイントみたいなのがさ。」
そうゆうのを聞きたい訳じゃなかったんだけど、このままじゃあんまりだ。
「セールスポイントかぁ。 何だろうな。 いい人そうに見えるとこかな。 一見すると好青年だから大丈夫。」
何が大丈夫なんだ? いいとこ無しなのか?
「何だ? 不満そうだな?」
不思議そうに俺を見るリンダ。しっくりこない俺の態度が気に入らないらしい。「不満は無い。けどモテる要素が見つからない。 リンダは何で俺と付き合ってくれたんだ?」
もしかしたら、結構いけてるんじゃないのか? なんて考えていたから、リンダの話に納得がいかなかった。
「最初は完全に無視してたな、それでもひたすら迫ってきたから仕方なくだったんだけど、付き合っていくうちにだんだんと良さがわかってきたんだよ。まぁ、スルメみたいなもんだな。噛めば噛むほどに味が出るんだよきっと。」
俺の価値はスルメ並か。