死せる朝日の会

ヒナはポケットからコーラの瓶を取り出して一口飲む、
「死にたかったのか? せっかくリンダと生きて行けるってのに、このまま消えてしまいたかったのかよ?」
そんな事は無い、もともと神が人間にした恋なんて実るはずは無かった、それでもゲームを通してリンダと話をしたり、今回みたいに恋人になれた事は幸せ以外の何者でも無い。 リンダと生きて行ける、これほどの喜びがあるだろうか? だからと言って、
「お前を犠牲にしてまで得られる幸せを、リンダが受け入れると思うか? それは俺だって同じだ。 お前がそんな重荷を背負う必要は無い、きっと後悔するぞ、今ならまだ間に合う俺を神に戻すんだ。」
俺の言葉にヒナは笑って返す。
「おいおい、犠牲って何だよ? そんなつもりは無いね、俺は自ら望んで神になるんだ、後悔なんてしない。 それにさっきも言っただろ、お前の為じゃない、リンダの為にやるんだ。 簡単な道じゃないぞ、メンバー全員に対して謝罪するんだ、そして罪を償え。 その上でリンダを幸せにしろ。 」