「その通りだ。 少しは信じたか？ まあ確実って訳じゃなかったけどな。 雨の事故は三週間以上前だ、だからそのタイミングまでに記憶を戻す必要があった。 早ければ早いほどセカンドインのカウンターレベルも上がるからな、雨を助ける事ができる確率も上がるって訳だ。」
記憶？ セカンドイン？ ちょっと待て、
「お前の言っている事はまるで…」
俺はなんとなく言いかけた台詞を、最後まで言えずに飲み込んだ。
「まるで…何だ？ 自分と同じじゃないか？とでも言いたいのか？」
すかさずアリスは続ける、
「その通だ。私はお前達と同じ条件を満たしてここにいる。」
何だと？ どうゆう事だ？ 確かルールでは三人までのはず。 もしかしてアリスは例外なのか？ まさか、俺達とは別のゲームをやっているとか？
「まあそう考えるなよ、いくら考えたところで結論は出ない。 現実はお前が思い付く選択肢の中には無いだろうからな。 」
「だったら、どんな答えがあるんだ？ まず最初に聞かせてくれ。 お前は何なんだ？」