「別にテロリストなんて入力する必要は無いだろ、いくらでも書きようはある。 それにな、お前ならどうだ？ 予約してない会議室で、秘密ね話し合いができるか？ 突然誰かが入ってきたらどうする？ 」
確かにな、もっともな意見だ。
「一体何が言いたい？ 俺は様子がおかしかったオリジナルリンダの事を聞きたいんだ、あれからどうなったんだ？」
するとリンダは、ポケットから何かを取り出した。どうやらメモリーカードのようだ。 それを俺の目の前のパソコンに入れる、その直後モニターに映し出された映像に、俺は絶句した。 そこには、さっきまで俺が見ていた時と同じように、部屋で話をするオリジナルの二人と相原の姿があった。
「これが答えだ。 あれからどころか、もともと何も起きてはいない、お前はずっとこの映像を見ていただけだ。今日この部屋には、オリジナルのヒナやリンダ、それから相原達も来てはいない。」
誰もいなかった？ 何だよそれは、俺達を騙して何になるんだ？
「アリス、まさか裏切ったのか？」
俺は沸き上がる感情を抑えながらアリスを見た、