「そうか、わかった。 不思議だな、何故かお前の事を知ってるような気がするよ、また機会があったらゆっくり話そう。 できたらその時は教えてくれ、この刀の事を。」
オリジナルのヒナとリンダはあっけないほど簡単に立ち去りはじめていた、そして歩きながら、男は手にはめていたブレスレットを一瞬にして刀の形に変え俺に見せていた。やっぱりできるんだ?
それにしてもずいぶんと簡単に行ってくれたもんだ、力押しで来られたらさすがにやばかったな。 それにしても、あれが本当の俺なのか、テロリスト集団エイトのリーダーにして本来の俺の姿。 つかみどころのない風貌とは裏腹に、凄い威圧感だった、レインの時と同じで終始圧倒されていた。「はあ…、疲れた。」
俺は唐突な脱力感に襲われ座り込んだ、そしてリンダの確認の為にコンビニを見る、そこには先程と変わる事なく立ち読みしている姿が確認できた。良かった、とりあえず無事だ。 朝と同じジーパンにシャツだけのリンダが戻ってきたのは間もなくの事だった、
「はいコーラ、遅くなってすまないな。」