俺は背筋が凍り付いたような寒気を感じると共に、この状況を一言で説明できる答えを思い付いていた。
そう、それは絶対にあってはならないミス、俺達が一番回避しないとならない事態。 ああ、まさか…、まさかそんな。なんて事だ、こいつらはまさか?
この状況から考えられる結論は一つだけだ、
「お前まさかヒナか?」
俺は恐る恐る男に尋ねた。 そう、この二人はオリジナルの俺とリンダに違いない、それしか考えられない、何故か時空間の断列は起きなかったみたいだが、それでも今すぐ逃げないとまずい。
「俺の名前まで知ってるとはな、お前何物だ? 悪意は感じないが信用はできないな。」
さすがに理由を話す事はできない、それにコンビニからリンダが戻ってきたら危険だ、今度こそ宇宙が避けるかもしれない。
「俺は… 、 えっと、 あれだよ、ほら、超能力…、そうだよ超能力者なんだよ。だからお前達の名前も知ってるし、もちろん招待も知ってる。信じられないかもしれないけど事実だ、現に俺は今ここにいるからな。」
肩に回された手を振りほどき二人を見る、もちろんオリジナルヒナとは目を合わさないように気をつけてながらだ。