何がおかしかったのか、ユリスは大爆笑している、俺もつられて笑っていた。 でも? 馬鹿にされてんのかな? なんて考えが頭をよぎった。
「さあ、帰ろうよ。最後の夜かもしれないしさ。もしかしたら今回こそは終われるかも、そしたら私達は消えちゃうけど、それはとても素晴らしい事なんだよね。」
ユリスの目に迷いは無い、まっすぐに俺を見ていた。そう、俺達は世界を救う、そして消える、そうゆう運命なんだ。 俺とユリス、そしてジュンイの三人は他人の体を借りて時間を繰り返している。その三人だけは生き残れない、それは決まっている事で、絶対に覆せない事実なのだ。
「そうだな、こんな運命に突き合わせてしまったな、ありがとう。」
そうだ、全ては俺が始めた事だ、他のみんなは巻き込まれているだけだ、なのに文句一つ言わずに助けてくれる、本当にありがたい。
「私の事はいいからさ、リンちゃんとの事、しっかりしないと駄目だよ? 口出しはしないけど責任は取りなさいよね。 このままあんたが消えたら、きっとあの子耐えられない。」