このタイミングで掘り出すんだから、きっと凄い物に違いない。 そんな事を考えながら歩いていると。
「よう、ずいぶんと遅かったな。車ならもう少し早いと思ったんだがな。」
俺達の目の前に一人の若者が現れる、スーツ姿に金髪とヒゲ、さらにタバコをくわえた、絵に描いたようなチンピラみたいな男が手を降っている。なんだあいつ? あれも仲間なのか? するとユリスは、
「相変わらず仕事が早いね、もう掘り出してくれたんだ? 一番に電話して正確だったわ。」
俺はその言葉を聞くと、もう一度彼を見る。すると彼は俺に向かって左手を突き出した、そこにはユリスの持っているのと似たようなペンダントがぶら下がっていた。
「あれが希望…なのか?」
俺はユリスを見る、するとまた左手を突き出して親指を立てる、何故だろうか、彼も同じポーズをしている。流行ってるのか?
「しかし、何回経験しても慣れないもんだな、知り合いの顔が変わると言うのは。 まあいい、それより今回はどうした? これを使うばかりか、俺達全員に召集をかけるなんて?」
俺達全員? と言う事は彼は?