死せる朝日の会

テンポ良く階段を駆け上がって行く。一方の俺はと言うと、息を切らせながら休憩をしていた。だが、決して俺の体力がユリスに劣っている訳ではない。
「だったらお前も半分持て」
そう言って俺は持っていた荷物を指差す。そう、俺は驚くような重装備で階段を登っていたのだ。登山家が持つようなリュックに、大型のバッテリー、さらにはスコップとツルハシを二本づつ装備、合計70キロは越えていると推測できる。
「“女の子に持たせるような荷物じゃないな”とか言ってなかった？ 格好良かったのにな」
ああ、そういや言ってたな。 いい格好したかっただけの俺の発言を素直に誤り、結局スコップとツルハシを渡す。
「なあ、そろそろ教えてくれよ。一体何をするつもりなんだ？」
階段を上がりきった俺達は、そのまま神社の裏手報告に向かって歩く、それはかつてユリスに対し違和感を感じた始まりの場所でもある。
「掘り出すのよ、私達の希望を。」
希望か、何かの特殊アイテムか何かか？