俺はたまたま助手席に置いてあった帽子を深くかぶる、誰かに見られたら大変だしな。この状況で帽子、たまたまだろうか? 俺はバックミラー越しにユリスを見ると、右手を突き出して親指を立てていた。お前の仕込みか? 全くマメな奴だ。とりあえず気を取り直して車を出す。神社は本来なら近所だ、しかし教会から出た時の場所が遠かった。実は教会に行くのはどこからでも行けるが、出る場所は制限されてるのだ。それに伴って、だいたいの場所には車などの移動手段がキープしてあるらしい。
ここからだとだいたい20分はかかるな、気分的には裏道をつないでコソコソ行きたいが、時間が無い事を考えると、大きな道を素早く走ったほうが早いな。 俺は細心の注意を払いながら、慣れた動作で車を走らせた。 平日の昼間という事もあってか、割とスムーズに目的地についた俺達は、神社の階段を急ぎ足で登った。
「はいはい、もっとキビキビ登る、そんなんじゃ日が暮れるよ。」
俺の少し先を登っているユリスは、バリバリの体育会系人間だ。だから体を動かすのが楽しいのだろう、
ここからだとだいたい20分はかかるな、気分的には裏道をつないでコソコソ行きたいが、時間が無い事を考えると、大きな道を素早く走ったほうが早いな。 俺は細心の注意を払いながら、慣れた動作で車を走らせた。 平日の昼間という事もあってか、割とスムーズに目的地についた俺達は、神社の階段を急ぎ足で登った。
「はいはい、もっとキビキビ登る、そんなんじゃ日が暮れるよ。」
俺の少し先を登っているユリスは、バリバリの体育会系人間だ。だから体を動かすのが楽しいのだろう、

