それは幼い頃からの癖というか、ジンクスていうか、とにかく何かを選ぶ時、俺は選択肢の中で一番左のものを選ぶ。 もちろん今回も例外では無い。陳列棚の一番左、赤くて小さな坪、俺は迷わずそれを手に取る。
「これにする。」
俺は坪を手に、ユリスのほうを見た。
「そしたら、その坪を持ったまま、占いたい内容を思い浮かべるの。そして一気に叩きつけて。」
なんか、占いっていうよりは、儀式に近いな。
「あとの二回は何を占うんだ? 俺が決めてもいいのか?」
みんながいないのに勝手に進めていいんだろうか? そんな思いが込み上げて来た。 しかし、
「あらかじめ用意した文章じゃ駄目なんだよね、まさに今、心に浮かんだ内容じゃないと。」
俺次第って事か。
「わかった、なら俺の考えたままにやって見るよ。」
俺は坪を頭上高く持ち上げる、そして渾身の力で床に叩きつけた。 さっきの時同様に、乾いた破壊音が響き、粉々に砕け散った破片が床に散らばる。
「その破片の中に、なんとなく気になる物を感じるはず。 それを三つ探して。」
「これにする。」
俺は坪を手に、ユリスのほうを見た。
「そしたら、その坪を持ったまま、占いたい内容を思い浮かべるの。そして一気に叩きつけて。」
なんか、占いっていうよりは、儀式に近いな。
「あとの二回は何を占うんだ? 俺が決めてもいいのか?」
みんながいないのに勝手に進めていいんだろうか? そんな思いが込み上げて来た。 しかし、
「あらかじめ用意した文章じゃ駄目なんだよね、まさに今、心に浮かんだ内容じゃないと。」
俺次第って事か。
「わかった、なら俺の考えたままにやって見るよ。」
俺は坪を頭上高く持ち上げる、そして渾身の力で床に叩きつけた。 さっきの時同様に、乾いた破壊音が響き、粉々に砕け散った破片が床に散らばる。
「その破片の中に、なんとなく気になる物を感じるはず。 それを三つ探して。」

