それに。 別れた奥さんの事、まだ好きなのかな、とか。 ひょっとしたら。 奥さんと復縁するかもしれないし、とか。 クヨクヨしてしまう自分がいた。 「なんか、最近沈んでるんじゃないの~?」 桜木くんがのんびりと、向かいの席から声をかけて来た。 「え?そ、そんな事ないよ。」 「ならいいんだけどさ。一日中、ため息ばかりついてるじゃないか。」 ぎくっ。 「そ、そうかな~。」