私は。 体中の血が、顔にのぼっていくのを感じた。 ・・・恋。 私。恋してる・・・。 先生に、恋してるんだ・・・。 手に持っていた箸を、ぽとりと落としてしまう。 「そば、伸びちゃうよ。」 桜木くんが、淡々とそばをすすりながら、ヤジをとばしてくるけれど。 そんなの、気にならなかった。 私。また。 雨宮先生に、恋してるんだ・・。