「あの秘書さんが『雨宮さん』って呼んだから、あれって思ったの。」


「ああ、浜田さんね。」


「あのきれいな人、浜田さんて言うんだ。」


「受付とか、事務的な事を全般的にやってくれてるんだよ。」


「先生、あの人きれいだから、気に入っているんじゃない?」

私が意地悪く探りを入れると。


先生は、シラッとした顔で、

「若い奴には人気あるみたいだね。」

と、かわした。