地元から遠い高校に来てまで、また同じことを繰り返さなきゃいけないの…?
そんなことになったら、この高校に来た意味がないじゃん…
もう…ここにいたくない…
そう思って私が教室から出ようとした時、思いもしていなかった言葉が耳に入ってきた。
「でも、梨月ちゃんならいいよねぇ〜」
『うん、わかるー!
こんな格好いい玲音様と付き合うなら確かに梨月ちゃんが一番お似合いかも♪』
「例え、みんなの玲音様でも梨月ちゃんなら許しちゃう」
そんなことをみんなが言い合っていた。
私は何が起きているのか分からなかった。
だって……
どうしてみんなして反対しないの…?

