―――――――――――――――――――……… あれから時間はあっという間に過ぎて、今はもう放課後。 「梨月〜!帰ろ〜♪」 『ごめん、今日は玲音と帰る約束しちゃったんだ…。』 私は音夏に対して申し訳ないと思いながら、謝った。 「あれ? 周りには内緒なんじゃなかったの?」 そう不思議そうに聞いてきた音夏に、今日玲音と一緒に帰る理由を話した。 実は、今日の放課後玲音が先生に呼ばれたらしく、帰るのが遅くなるみたいだからそれなら他の生徒はみんな帰ってるし大丈夫かな… と、思ったわけです。