よしっ! なんとか片付いた。 それにしても汚なすぎ… そう思いながら数学準備室から出ようとしたら 『きゃっ!』 「うわ、あっぶね」 誰かとぶつかってしまった。 『あの、すいません。 大丈夫ですか?』 その人は、手に何冊も数学の本を持っていたからきっと私と同じ目にあったのだろう。 でも、本のせいで顔が見えない。 そう思っていたら、 「痛いんだけど…」 えっ? 「足」 そう言われ足を見てみると、私が相手の足を踏んでいた。