何でそんなことするの…?
『この間の私の話聞いてた?
私は、男子と関わりを持ちたくないの。
お願いだから、私に関わらないでよ』
私が言ったことに対して、玲音からの返答がない。
『あんたと関わってることがあんたのファンの子たちに知られたらだいたいの想像はつく。
そんなことになったら私が地元から離れたこの高校に来た意味がなくなるでしょ!』
私は、中学の時のことを思い出したら玲音に言いたいことをぶつけていた。
一回言い出したら止まらない。
『私は……もうあんな思いしたくないの。
いつも周りから騒がれてばかりいるあんたに私の気持ちなんて分からないでしょ』
私はそれだけ言うと鞄と日誌を持って教室を出た。