私がうちから離れたこの学校に入学したのには理由がある。
私が中学生だった時、普通にたくさん友達がいたし、楽しい生活を送っていた。
自分で言うのもあれだけど、私は男子からモテたほうだと思う。
月に何回も告白されたこともあった。
その時は、特に好きな子がいるわけでもなかったし、好きじゃないのに付き合うのは相手を傷付けてしまうからいつも断っていた。
そんなある日、私が学校に着き上履きに履き替えようとして靴箱を開けたら、画鋲がたくさん入っていて、私は理解するのに数分時間がかかってしまった。
それから私に対する嫌がらせが増えていった――…。
体操着がないとか教科書が破れている、上履きがゴミ箱に捨ててある、机に落書きがされてある………。
一つ一つ書いていたらキリがないってくらい嫌がらせを受けていた。

