2番ホーム、3列目

「そっか…残念だわ。
隼人、初めて女を好きになったのかな
って思ったけど。
でも、俺もハナちゃんのこと好きだったから、ちょうどいいや。
俺が、ハナちゃん奪うな。」


――ズキッ…。


なんなんだ、この気持ちは…。

すごく胸が痛くなった。
失いたくないものを失うような気持ち。
凄く後悔しそうで何かしなきゃって焦ってる気分。
でも、何を失いそうなのかも何をしなきゃいけないのかも
全くわからなかった。