――――スタスタスタ…。

如月が、私のほうに向かって近づいてきた。


「え、どうしたの?」


如月は、私の言葉も聞こえなかったかのように無視して近づいてくる。


近づいてくる如月。
反射的に、後ろに下がる私。


――ピタッ…。
背中にひんやりとした壁の温度を感じて気づいた。

私は、壁と如月に挟まれてる。