2番ホーム、3列目

「ね、如月…。」

「なに?」


如月が、こっちを見ながら返事をしてきた。

ダークブラウンの髪の毛が太陽の光を浴びてツヤツヤと輝いている。
切れ長の目がまぶしそうにしながら、じっと私の目を見つめる。

――ドキッ…

不覚にも、カッコいいと思ってしまった。