2番ホーム、3列目

「俺は、西中 奏。ハナちゃん
アドとケーバン交換しない??」


アドとケーバン!?
それってそれって!!
連絡先交換するってことだよね!!?
こんなカッコいい先輩と…いいのかな??


周りの女の子達がこのこと知ったら
ますます私のこと、恨むよね…??


もう、あの冷たい視線で私の心を傷つけられたくない。
それに、私は最初から男の人苦手だったはず。
きっと、先輩のことカッコいいって…優しいって
思ったのは一時の気の迷いだよね。
また、すぐに先輩のことだってイヤになるはず…。


それなら、こんなとこでヘマするよりも
最初から、そうならないように防がなきゃだよね。

「ごめ――――ガラガラッ!!!