2番ホーム、3列目

「よろしくお願いします…。」



ねー、お母さん。
凄く、ドキドキしました。
胸が苦しくなって、息がきちんとできません。
これが、恋なんですか?
あのはがゆい、感情なんですか?


なんで、今日に限って委員会…て憂鬱な気分だったのに
そんな気持ちが一気になくなった。


「きみ、浅井 葉奈ちゃんだよね??」

「はい…え?なんで知ってるんですか?」

「みんな、きみのこと知ってると思うよ。
校内で、凄く騒がれてる。
超美人な1年生がいるってね。」

「いえ…私、全く美人なんかじゃありませんよ。
委員長はなんて名前ですか?」



『美人』…。
委員長から、言われると凄く嬉しかった。
でも、少し寂しかった。
もっと、ホントの私を見て…
って思った。