2番ホーム、3列目

「ハナ。腕出して。」

そう言って、ハナが腕を出すのを待つ俺。
おそるおそる、腕を出すハナ。


俺は、さっきハナに内緒で買ったブレスレットをそっとハナの手首につけた。
ブレスレットは美人なハナにとても似合ってた。

俺は、正直嬉しかった。
俺がプレゼントしたブレスレットをつけてくれてるってことが。
俺のハナっていう印がついてるってことが。


俺は、ホントにハナが好きなのかも。
前までは、『好きだ』っていうのを認めたくなかった俺。
でも、今は心から『好きだ』って言える。
『好きだ』って伝えたい。


だからさ、頼むから…そんな悲しそうな顔しないで…。