2番ホーム、3列目

俺は、しつこい女を避けるために
たまたま、空いてた空き教室でハナが通りかかるのを待ってた。


しばらくして、

「如月!?どこに、いんの!?」

って、叫んでるハナがいた。
泣きそうな顔をしながら俺を捜してる。

胸が、キュッて苦しくなってドキドキした。
あの時と同じ感覚だ。
付き合う前の、キスしようとしたときの感覚。
心地よい、ドキドキ。
このドキドキが余計、ハナが可愛いって気持ちを強くする。

――グイッ


我慢できなくて、空き教室の中にハナを引っ張り込んでしまった。