2番ホーム、3列目

――――

「ただいまー。」

「お帰り。ハナ、来月のお墓参りのことなんだけど…。」


お姉ちゃんが、玄関まで出向いて小さく言う。
お墓参り…。
今まで、お母さんの死を受け入れたくなくて行ってなかった。
でも、今年はなんとなく行けそうな気がした。
今までの、自分とは違うって気がしたから。

「うん、今年は行くよ。」

「そっか…ありがと…。」


その言葉を聞いて、私は二階に上がって自分の部屋に入った。