~去年の春~


「俺、橋本のこと好きなんだけど、つきあわねぇ?」


そう言って、私の目の前にいる人物は、

我が校のアイドル的存在。

立花蓮。

みんなの憧れの人。


……そんな人が私の目の前で、

しかも、私なんかに、こっこっこっ

こくはくぅ?

えと…ちょっと待て。

こんな都合のいいはなしなんて…


お父さんが、向こうから寄ってくる話には、

いい話はないって言うし…


てか、そもそもこれ、夢なんじゃ…


「だいじょぶ!?」