「何でじゃないわよ。忘れたの?《SINE》の人達がクリスマスに離してくれる訳ないじゃない。
それに、イブは《CHAIN》の学様が稚春を家まで迎えに行くわよ。私の予想ではね。」
「確かにそうかも~。」
フェンスに寄り掛かりながら二人が仲良く話を進める。
え。ちょっと待ってよ。
香は何、納得しちゃってんの?
そうかも~。じゃないよ。否定してよ。
クリスマスパーティー私も参加したいよ。当日にしたいんだけど。
私の意思は無視ですか。無視で《SINE》と《CHAIN》の人達に私をあげちゃうんですか。
それってそれって……
「ありなんですかーーーーーーーー!?」
「うるっさいわね。ありなのよ。私等があの不良軍団に勝てる訳ないじゃない。」
なるほど。私を見捨てた訳ですね。
案外あっさりと私を奴等に引き渡すな、と思ったらやっぱり実の卑怯な考えが裏にはあったのね!!

