「だから、キスマークの件は稚春が言いたくなったら別に教えなくてぃぃ。
でも、下の奴等にもしソレの事を聞かれたら俺に付けられた。っつっとけ。」
少し、いや、かなり癪に障るけど。
「じゃねぇとアイツ等が俺や、稚春の事を信じてお前を守ってる'信頼'とか'絆'が全部壊れるだろ。
それはアイツ等が"信じてきたもの"を"居場所"を壊しちまう事になるだろ。それだけはしたくねぇんだよ。」
かなーり癪に障るけど。
稚春にキスマークを付けた相手が分かったら人目に出れねぇくらいにﾎﾞｺﾎﾞｺにしてやるけど。
「俺には仲間も、稚春も、全部が大事だ。だから、無理すんじゃねぇ。何かあったら俺を頼れ。」
俺は心が広いから今回だけは許してやるよ。
そう思いながら稚春の頭を軽く叩いて優しく笑う。
稚春はそんな俺を一瞬、驚いた顔で見て次は眉を下げて
ありがとう。
と少しだけ微笑んで消えそうな声で呟いた。
…まぁ、稚春がこれで少しは元気付けられたならぃぃ。
いつかは言わなきゃいけねぇって思ってた処だ。
