赤い狼 四






信じられない!と眉間に皺を寄せている隼人を見る。


すると真っ赤な髪の毛を振り乱しながら「ワクワクテカテカって何だ!何でも略せばいいっつーもんじゃねぇんだぞ!!」かんかんに怒っていた。



そんな隼人にワクワクテカテカってね、ワクワクしすぎて血流がよくなって興奮して脂とか汗で額とかがテカテカしちゃうことを言うんだよ、っていうか隼人って本当に私と同い年?と説明とセットで疑いの目を向けてしまうのは無理もないと思う。




「本当、最近の若者は何でも略しやがって。ちゃんと原語を言えっつーの。だいたい略さねぇ方が相手に伝わるだろーが。なんのメリットがあるっつーんだよ。本当訳わかんねぇよ。なんだよwktkって。どっから来たんだよその言葉は!」




よし、無視しよう。




ぺらぺらすらすら。隼人から幾度となく出てくる言葉に耳を塞いで、さっきより若干大人しく宴会を始めている連たちの方へと向かう。


あれは子供ができたら大変そうだ。





「あ、お前…どこ行ってんだ!」



「お説教聞いてるみたいで嫌なんだってば!!」



「俺のどこが説教なんだ!言ってみろ!!」



「その上から口調がもう既に説教モード。」



「俺の個性潰す気か!!」




ぎゃあぎゃあ。
あれだけ羽目を外すなと言っていた隼人が大騒ぎをしていていいのかと思ったけどどうでもいい。


こいつにだけは言わせておく訳にはいかないんだぁああ!!




と、意気込んだその時




「稚春はオレンジジュースだろ?」