赤い狼 四






「取り敢えず、奏!お前は下の奴等に圧力かけんな。誰もお前が狙ってる寿司なんか食わねぇよ。それと棗、副総長だろーが。ちゃんとしつけしろ。連、稚春はやんねーぞ。その手離せ。銀は少々ハゲ散らかされても大丈夫だ。エロいからすぐ生えてくる。」




不良さんたちが固まってた原因は奏だったのか、と納得しながらすらすらと指示を出す隼人を横目で盗み見る。



皆を納得させて落ち着かせることができるのはやっぱり《SINE》の総長だからなんだろう。


現に、さっきまでまとまりがなかった《SINE》の人達は隼人が来てから大人しくなった気がするし、妙な結束力を持っている。



普段は一緒に馬鹿やって、自由人で周りと溶け込んでいるように見えてもやっぱり一目おかれている。改めて隼人を"《SINE》の総長"と意識した。





「盛り上がれとは言ったがそこまで羽目を外せとは言ってねぇだろ…。とにかく。お前ら早く食うぞ。あと今日は最初に言ったように暴走はしねぇから。」



「へぇー………え、そうなの!?」




料理を食べようとしていたところだったけど勢いよく振り向く。暴走するって言ってたじゃん!すごい楽しみにしてたのに!!



残念がって隼人を見てみるがガン無視。ええ、ええ、ええ。そうですよね。そうだろうと思ってましたとも。

でもね、




「私のトキメキを返せ!!」



「うるせぇよお前は!」



「wktkしてたのに!!」



「なんだよそれ!」



「ワクワクテカテカだよ!知らないの!?」