赤い狼 四






「あれ。連、背また伸びた?」



「そうか?」




連の背がしばらく見ない間にまた成長したらしい。


最後に逢った日からまた、妃菜ちゃん探しで忙しかった連とは今日逢うのが久しぶり。



その間に伸びているなんて、成長期だな。




そのホルモンを少しでも分けてほしいと思いながら連を見上げる。前、身長を聞いたときは170センチくらいだと言っていたけど絶対これは180くらいあるよなー。



なんとなく私より遥かに高い連の服の裾を掴んで「連。」名前を呼んでみる。


前、気付いたんだけど連は私が呼べば誰と話していてもどんなに周りが煩くても、私の声がすごく小さくても優しく応えてくれる。





「何だ?稚春。」




ほら。




目尻を垂らしながら私を見下ろす連。その目尻の下にあるホクロを親指でひと撫でして。




「ただ呼んでみたかっただけ。」



「え、可愛い。」



「可愛くないからっ!!」




くすりと笑うと連も優しく笑い返してくれた。




と、そこに




「おい、俺のに手ぇ出してんじゃねぇ。」




不機嫌な狼さまが真っ赤な髪の毛を逆立ててこっちに威嚇をしてきて、連が悪戯っぽくにやりと口元を歪める。



それに苦笑いを溢す。



(こいつら、最強に相性悪いんだよね。)