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「それで、俺が挨拶しちゃっていいの?」
皆が見守る中、棗が遠慮がちに聞いてくる。それを「棗が最適だよ。」背中を軽く押して上段に登らせた。
上段に登った棗は仕方ないな、という顔をして金の横髪を耳にかけて咳払いを一つ、溢す。
それをジッと微動だにせず見上げる不良さんたち。その顔はいつもの馬鹿をやっているときの陽気な顔じゃなく、凛々しい表情をしていた。
やっぱり不良さんたちなんだなぁ。なんて、妙な感心をする。
そして、
「総長がしないで副総長がするのもどうかと思うけど、たまにはこういうのもいいよな。おい、お前ら。まだあと新年まで二時間あるが2013年になってもお前らがここに入ったときの決意を忘れるんじゃねぇぞ。――今日は飲んで食って、騒げ。以上だ。」
キラキラ輝く金髪を纏った棗がニヤリと笑ったあと、けたたましい声が《SINE》中に響いた。
宴会の、始まりの合図だ。
「稚っ春ー!!」
「あ、連!」
「逢いたかったー!」と叫びながら抱きついてくる連に「私も!」負けじと叫んで抱きつく。あぁああ、癒しだわ。連は私の癒しだよ!
端から見たらおかしい光景なんだろうな、とか思いながらツンツンな連の真っ黒髪の毛を撫でる。
すると、ちょっと違和感が。

