赤い狼 四






奏さんそれ、本当ですか。目線だけで奏に訴えてみる。


すると、にやり。それを肯定するように笑った奏に私の口元もにやりと綺麗な弧を描いた。




「照れてるんですか。そうなんですか。」



「そうだよ、照れてるんだよ~。」



「へぇ。隼人にも可愛いところあるんだね。」




にやにやにやにや。奏と二人で隼人に攻撃を仕掛ける。



いつもは私が下に扱われているから攻撃できるチャンスなんて滅多にない。だからこの際たくさんいじってやる!




たぶん、そう調子に乗ったのがいけなかった。





「だー!うるせぇ!!照れてねぇよ!照れてねぇ!稚春が俺に歩み寄ってくれたみてぇで嬉しいなんて思ってね………あ。」



「本音出てるよ。」




奏のツッコミと同時に、私の顔に一瞬にして熱が集まった。



真っ赤な顔で照れてないって言われても説得力なんてないから。いつもならそうやって真顔でツッコんでやるのに頭がパニクってて言葉が出ない。




なんてこと言うのよ!!