つける…?
隼人の指している指の先に視線を飛ばす。
そこには私の腕にかかっているさっき棗から貰ったブレスレットがあった。
「つけてくれんのかって、これは"隼人の恋人"の証であり"《SINE》の守る姫"の証なんでしょ。重要なものなんだから付けなくちゃ皆に怒られちゃうじゃない。」
そう言いながらブレスレットを部屋の灯りに晒す。するとギラリ、光る雫型のダイヤ。
それが私はここに存在する、と示しているようで目を細めた。嗚呼、眩しい。
「でも、つけてくれんのは嬉しい。」
「隼人さ、マジで今日どうしたの?いつもの隼人じゃないよ。」
いっこうにこっちを見ない隼人の服を引っ張って「ねぇ、聞いてる?」顔を覗いてみるけどそれでも更に顔を私から背ける隼人。
それに何なの、と不満を抱くのは当然であからさまに顔に【不満です】と表してやった。
すると
「隼人、照れてるんでしょ~?ねぇ、そうなんでしょ~?」
ぶりっ子演技モードに突入した奏がニヤニヤと気持ち悪い笑みを浮かべながら隼人の肩をぽんぽんと叩きはじめた。
「えっ?」
思わず素っ頓狂な声を漏らす。

