「お、おい!どこ行くんだ!!」
「怪我の手当てに決まってんでしょ。何で大晦日に喧嘩なんてするのよ。」
バタバタと暴れる奏に短くため息を溢す。そのまま宴会に参加したら私が心配で宴会楽しめないでしょ。
チラリ、奏を見る。ぶすっとした表情で私に着いてきている奏が不覚にも可愛くて頬が綻んだ。
でもそれに対して一番目立つ赤髪は…。
「何?今日はすごい静かじゃない。どうしたの?」
いつもだったらギャアギャアと一番騒いでいるはずの隼人が真顔で着いてきているから逆に怖い。
てっきり「俺は総長だから何しても許されるんだよ。黙ってろ。」私の怒りなんて、いつもの俺様で片付けられちゃうと思ってたから無言で真顔をされるとどうも調子が狂う。
「隼人、大人しいと逆に怖いんだけど。口に接着剤でもつけちゃったの?」
「………。」
「………。」
「……それ、」
早く喋ろよ。
間をあけて声を出した隼人に「それって何?」眉を顰めながら返事を返す。
すると、何故か分からないけど綺麗に整えられた頭をぽりぽり。二回、掻いて
「…つけてくれんのか?」
言いにくそうに私から視線を逸らしながら言ってきた。

