赤い狼 四






頭を下げてくる不良さんに笑みを向ける。新年早々、怪我してるなんて嫌だもんね。分かってくれればそれでいいんだよ。



そう、皆さんはもう気付いていらっしゃるだろうが今日は2012年12月31日。大晦日。あと三時間半で2013年1月1日を迎えてしまうのだ。



そのための大晦日&新年パーティーをお馴染みの《SINE》の一階で開いていたんだけど、隼人がやるはずの新年挨拶を奏がやって喧嘩&乱闘になり、今の状態だ。



本当、血の気が多いと困ることがたくさんある。





「取り敢えず不良さんたちはその辺の散らかったやつ元に戻しておいてね。私は馬鹿二人の手当てするから。」



「はい、分かりました。」



「優しく手当てしてくださいねー!」



「稚春さん、今日も素敵です!!」




不良さんたちに指示を出し、ポカンと口を開けてまぬけな顔をしている隼人と奏の服を掴む。


その光景を不良さんたちは微笑ましそうに見ながら手を大きく振ってきていた。何だかんだ言って、素直で可愛いんだよね。不良さんたちって。