「ひっ、」
誰かが上擦らせた声を発する。
それに構わずにスウッと大きく空気を吸い込み、静かになった野郎共に
「あんたらね、今年最後なのよ、分かってる!?そんな乱闘してる暇ないの!毎年いつもそんな調子なわけ!?こっちはね、喧嘩見ててもちっっとも楽しくないのよ!分かる?せっかく用意した料理が半分ぐちゃぐちゃじゃない!どうするのよこれ。食べもの粗末にしちゃダメだって学校や家で習わなかった?そもそも習ってなくてもここまで酷いことはしないわよね。だいたい何で新年今から迎えなくちゃいけないのに私が怒んなくちゃいけないの!!本当、今年最後くらい静かに居させてよ。塚、夜に暴走するとか言ってなかった!?」
すごく長い説教をかました。そりゃすごい長いやつを。たぶん今まで生きてきた中で一番長い時間喋っていたと思う。
言い終わったあとに不良さんたちを見ると「ちょ、長いっすよ稚春さん…。」「俺、稚春さんが喋り終わるまで息止めてたんすけど無理でした……。」ぐったりとしていた。あらま、そのくらいでグッタリするなんてまだまだだね。
「っていうか稚春さん、今年最後の日にすいませんでした。」
「いいのよ、分かってくれれば。」

